ある物体の1点に力を加えるとき、力の大きさは同じでも、その向きが異なると、物体に及ぼす働きは変わる。したがって、力については、その大きさとともに向きを考える必要がある。
また、図形の平行移動は、各点の移動する距離と、移動の向きによって定まる。
一般に、大きさ と 向き をもつ量を、ベクトル という。
これに対し、長さや面積、質量などのように、単に大きさだけで定まる量を スカラー という。
線分 PQ において、点 P を始点、点 Q を終点とし、P から Q に向かう向きをつけて考えるとき、その線分を、有向線分 PQ という。
ベクトルを図示するには、有向線分を用いる。
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